「円キャリー取引」再来か!? Ifa Japan

「円キャリー取引」再来か!?

こんにちは!

さて、外国為替市場では、一時よりは「円高」傾向に振れたものの、いまだ膠着状態が続いています。
この状態は、まさに昔懐かしい「円キャリー取引」の絶好の局面となっています。

円キャリー取引とは、低金利の通貨である円で借り入れをして、高金利国の通貨や金融資産で運用し、利ザヤや運用益を獲得しようとする取引です。

過去には2000年やリーマンショック前にその取引が拡大しました。

今回は、日本の金融緩和の出口も意識され始めたものの、急激な金利上昇は考えにくい状況です。一方、米国のインフレ対策としての急激な利上げも、ここにきて、“打ち止め”の予測も出始めています。
3カ月ものの日米金利差は大きく広がり、5%台半ばと2000年来の水準となっています。

この金利の急激な動きが収まり、安定した為替動向が、まさに「円キャリー取引」の“居心地の良い相場環境”と言えます。

具体的には、金利差と変動率がキーとなります。
代表的な指数は、金利差を予想変動率で割って算出するものです。
金利差が大きく、変動率が小さいほど、「円キャリー取引」には適した相場と観ることができます。
過去の経験則上は、指数が「0.6」を超えると、好機と観られています。

とはいえ、リーマンショック後は、強烈な「円買い」の巻き戻しがあったため、現在、市場関係者は、様子を観ながら対応をしている模様です。

ただ、現在のゆるやかな為替変動と、上述の通り、日米の金利が、短期間で大きく変動することは想定しにくい事から、「円キャリー取引」は拡大していくのでないかと予測しています。

そうなった場合、為替の変動率が大きくならない限り、日本政府も為替介入に動きにくい事から、当面、この状態が続くこととなりそうです。

「資産形成」の面から観ると、外貨運用(保有)については、この時期まとまった資金を“ドル転”するには抵抗があると思われますので、「積立投資」などを併用されるのがお勧めです。

具体的な運用法については、お気軽にお問い合わせください。

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