さて今回は、ヘッジファンド手法の一つである「グローバルフューチャーズ」を、取り上げてみたいと思います。
特徴としては、その名の通り、世界中の先物市場を利用しながら、収益を目指す運用手法と言えます。
もともと商品先物などを積極的に扱ってきたため、「CTA」と呼ばれることもあります。
CTAとは、「Commodities Trading Advisor」の頭文字をとったもので、いわゆる商品先物系のトレーディングアドバイザーを、行っている会社の事を指します。
世の中に出始めたころ、フューチャーズ系のファンドは、好調に運用を続けていました。また、2000年を過ぎたころから、多くのフューチャーズファンドが設立されました。
ただ、近年は、“投機マネーの増大”や“価格変動(ボラティリティ)の高まり”を受けて、苦戦を強いられる年が続いた時期もありました。
「ポートフォリオ」の特徴としては、商品市場だけでなく、まさしくグローバルなマーケットに分散投資を行うのが特徴で、投資対象マーケットが100を超すことも珍しくありません。
ある時期のフューチャーズファンドのアロケーションは、以下のようになっていました。
ポートフォリオ構成例
金利関連 | 23.2% |
株式 | 23.2% |
通貨 | 15.7% |
エネルギー関連 | 14.7% |
債券 | 13.6% |
その他 | 9.6% |
幅広く、「分散投資」されていることがわかると思います。
グローバルフューチャーズにも様々なファンドがあるので、いうまでもなく、その運用実績をみるのはもちろんですが、ボラティリティなどのチェックも必須です。
リスクの低めのファンドと組み合わせるなど、「分散投資」で保有されるのが、基本と言えるでしょう。