こんにちは。
さて今回は、まずは、先週の米国大統領選挙における市場動向を振り返ってみたいと思います。
11月5日の大統領選挙を控えた米国市場では、接戦ながらトランプ氏が有利ではないかとの見通しで、株式市場はじりじりと上昇を続けていました。
投開票日翌日の11月6日には、既に「トランプ氏ほぼ勝利」の報道がされたため、6日のNYダウ平均は、前日比1,508ドル高、1日でなんと3.57%も上昇するという結果となりました。
良い決算結果が発表された個別株の上昇率ではありません。
いくら優良企業が選ばれているとはいえ、多種多様な銘柄が含まれている指数で、これだけ上昇したということからも、市場の期待感がわかります。
S&P500種も2.53%上昇、ナスダックも2.95%上昇と代表的な3指数が、揃って大幅上昇となりました。
問題は、この上昇が長続きしてくれるかどうかです。
そこで、8年前の初回当選からの動きを、簡単ですが、振り返ってみたいと思います。
2016年11月8日、トランプ氏が、結果的に初めて大統領に選ばれる投開票当日のダウ平均終値は、18,332ドルでした。
その後はというと、
2016年末は | 19,762ドル |
2017年末は | 24,719ドル |
2018年末は | 23,327ドル |
2019年末は | 28,538ドル |
という結果となりました。
さて、今回も、このような上昇が期待できるのでしょうか。
市場は期待感を込めて、株価上昇、金利下げは少し減速気味と、かなり楽観的に観ているような気がします。
しかしながら、そこは“相場”です。
前回とは、地政学的リスクを含め、状況もかなり変化しています。
今後果たして、8年前の再来となるのか、それとも“期待”が“失望”に変わっていくのか、しっかりと注視していきたいと思います。