こんにちは!
さて今回は、実際に運用されているプライベートエクイティファンドを取り上げてみたいと思います。
一般的に、PE投資の世界では、無数の投資機会が点在し、様々なGP(PEファンドの運用者)が戦略を提供しています。
ただ、運用実績が豊富なGPが提供する優良案件は、一部の投資家内「インナーサークル」で、資金調達が完結することが多いのが現状です。
今回はそんな優良GPへアクセスできる2つのファンドをご紹介します。
a) マルチ戦略ファンド
まずは、オランダの運用会社で、欧州最大級の老舗PE投資会社のファンドです。
年金基金の統合で2000年に設立され、運用資産残高は約840億米ドルで、約260名の投資専門家が働いています。
当ファンドは、3つの旗艦戦略(プライマリー投資戦略、セカンダリー投資戦略と共同投資戦略)に「分散投資」を行うのが最大の特徴です。
3戦略の運用年数は20年以上で、それぞれの戦略の中で様々な優良GPに「分散投資」を行っており、投資先企業は数千社に上ります。
同様の戦略の過去のパフォーマンスは、以下のような実績を残しています。
2023年 | 17.51% |
2024年 | 16.37% |
特に、月次パフォーマンスにおいて、24カ月中21カ月で、プラスのリターンを残していることが、特筆できる点と言えるでしょう。
b) バイアウト&グロース戦略ファンド
2つ目のファンドは、1982年設立のプライベート・マーケット投資を得意としている米国系の運用会社です。
運用残高は約683億米ドルで、そのうち402億米ドルがPE運用資産となります。
前述の運用会社同様、プライマリー、セカンダリー、共同投資で「分散投資」を行っていますが、“コスト効率”に重点を置き、「ポートフォリオ」管理を行っています。
戦略的には、同社の広範なGPネットワークを活用し、“バイアウト”と“グロース投資”にフォーカスした「ポートフォリオ」構築を行っているのが特徴です。
投資対象国は6-7割が米国、2-3割が欧州、約1割がアジア・その他地域となっています。
なお、いずれのファンドも、日本国内においては、私募投信として扱われています。
PEファンドは、投資家から集めた資金で、非上場の株式を取得し、“企業価値”を高めて売却するファンドです。
高いリターンが期待できるのが、投資家にとっては大きな魅力ですが、ある程度まとまった資金が必要であることと、“流動性”が高くない点には注意が必要と言えます。
ご興味のある方は、まずは「PE Fund」のファンド名で、お問合せください。