プライベートエクイティファンド---IFA-JAPAN

プライベートエクイティファンド

さて今回は、「プライベートエクイティ(PE)ファンド」を、取り上げてみたいと思います。

PEファンドとは、一般的に、複数の機関投資家や個人から集めた資金を未上場企業に投資し、企業価値を高め、IPOや売却によって、利益を得ることを目的としたファンドのことです。

2001年、私がスイスのジュネーブに、プライベートバンク(PB)や運用会社の視察に行ったときに、PEファンド専門の運用会社へ訪問させてもらう機会がありました。

彼らは主にヨーロッパの未上場企業を中心に、投資を行っている会社でしたが、パフォーマンスは年30-50%と、かなり高い運用利回りを出していました。

主にPBのクライアントに対してファンドを提供しており、最低投資額も100万ドル(約1億1千万円)といった単位だったのを記憶しています。

しかしながら、PEとは未上場株への投資であるだけに、リスクもある程度高く、金融資産に占める割合は、せいぜい10%程度が妥当なところではないかと思います。

さて、日本においては、PEという投資スタイルは、あまり一般投資家には、馴染みがないといっていいでしょう。

理由としては、
1.主にベンチャーキャピタルなどが、募集するケースが多く、投資単位が数千万から億単位である
2.一般投資家が、未上場企業を精査することは、現実的に困難である
3.一口にPEといっても、企業の創業間もない時期から、上場間際の時期まであり、適正株価の評価が難しい
などがあげられます。

一般的に、PEには、ベンチャー投資型と、バイアウト(買収)型があるといわれています。日本では当初、ベンチャー投資型が主流でしたが、ITバブルの崩壊と共に、その企業の経営権自体を買い取るバイアウト型が多くなってきています。

ベンチャー投資は、そのステージによって、
1.アーリーステージ・・創業間もなく、得意分野はあっても未知数の段階
2.ミドルステージ・・・株式公開を視野に入れて経営を行っている段階
3.レーターステージ・・上場スケジュールの目途が立ってきた段階
の3つに分けることが出来ます。

当然、最初の段階で投資するほうが、ハイリスクハイリターンとなります。このときに一番重要なのは、その「企業価値の精査(デューデリジェンス)」を、どのように行うかということです。

これは上述のように、一般の投資家が行う事は非常に困難です。従って、PEファンドとして、運用会社の“力量”に期待するといった方法が一般的となります。

逆に言えば、投資家としては、その運用会社の「戦略」、「実績」、「格付け(信用力」などが、大きな評価要素になるということです。

日本国内には、なかなか馴染みのない投資法ですが、世界に目を向け、「海外分散投資」をされる際には、検討されても面白いファンドだと思います。

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