こんにちは!
さて、今回取り上げるヘッジファンドは、“レラティブバリュー戦略”です。
レラティブバリュー戦略とは、「相対価値投資戦略」とも呼ばれています。
主に、株式や債券、通貨、商品などに対し、ロング(買い)とショート(売り)を、組み合わせることによって生ずる“価格差(ひずみ)”で、収益を上げる投資戦略をいいます。
その根底には、「マーケットは合理的であり、いずれ“ひずみ”は適正価格に戻る」といった考え方があります。
具体的な投資法としては、債券アービトラージや転換社債アービトラージ、株式マーケット・ニュートラルなどが挙げられます。
今回ご紹介するのは、「債券アービトラージ」で、運用を行うファンドです。
戦略としては、理論価値上または統計的にみて、本来の価格から乖離している複数の債券を探し出し、割高な債券をショート(売り)し、割安な債券をロング(買い)します。
投資対象となる主な資産は、担保付債券、カバードボンド、国債など、格付けがAa3以上もしくは、それ相当の信用力がある債券です。
また、北欧地域の債券を、中心としているところも特徴です。
では実際に、運用実績を見ていきましょう。
2014年(3月~) | 5.22% |
2015年 | 7.77% |
2016年 | 16.31% |
2017年 | 10.51% |
2018年 | -0.55% |
2019年 | 8.01% |
2020年 | 16.14% |
シャープレシオ | 1.75 |
2018年は、若干マイナスとなっていますが、それ以外の年は順調に推移しており、また、シャープレシオも“1.75”と、ブレ幅を抑えた運用を行っていることがわかります。
その他、ファンド概要は、以下をご覧ください。
ファンド形態 | ヘッジファンド |
戦略 | 債券アービトラージ |
設立地域 | アイルランド |
投資通貨 | ユーロ、米ドル |
購入手数料 | 無 |
解約手数料 | 無 |
マネジメントフィー | 1.25% |
パフォーマンスフィー | 15% |
取引頻度 | 毎月(30日前解約通知有り) |
なお、当ファンドに関するご質問などについては、以下のサイトより、お問合せください。
最低投資額が高いヘッジファンドなので、ある程度まとまった資金が必要ですが、“市場の価格変動の影響を抑えたい方”には、面白いファンドではないかと思います。
ご参考としてください。