さて、今回のテーマは、「中央銀行の独立性」についてです。
いがみあっているとばかり思っていましたが、まさか同じことを考えているとは、思いませんでした。
米国のトランプ大統領と、トルコのエルドアン大統領のことです。
エルドアン大統領は、トルコリラに対する信頼を回復させようと、比較的高い金利を続けてきたチェティンカヤ中央銀行総裁を、先週の7月6日に更迭してしまいました。
再選を目指して、株価浮揚のために、「金利を下げろ!」「金利を上げたのは間違いだ!」と言い続けて、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を、首にする方法を考えていた米国トランプ大統領ですが、この点においては、エルドアン大統領に先を越されてしまったようです。
政治家としては、景気浮揚、株価上昇、経済活性化のために、金利は低い方が望ましいと考えます。
それに対し、中央銀行のトップは、やはり一時の浮揚や活況よりも、持続的な経済の拡大を目指す為に、「金利の調整は必要」という立場です。
従って、時として、政治のトップと金融のトップとの考え方が相反することも、珍しいことではないのです。
しかし、政治家が自分の言うことを聞いてくれる人間ばかりを、中央銀行の総裁にすえたのでは、金融の独立性は担保されず、場合によっては、自国通貨の“信任”をも脅かすことになりかねません。とはいえ、どの国も財政赤字が大きすぎ、景気浮揚は金融政策に頼っているのが実情です。
中央銀行の独立性が脅かされる中、相場の乱高下が、より大きくなる可能性もはらんでいます。
いずれにしても、“相場の方向性”を決めつけないで、どちらの方向に行ったとしても、対処可能なように、「資産形成」に取り組むしかありません。
その理由は、「資産形成」の期間は、“長期”にわたるからです。
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