さて、今回のテーマは、今回の相場の乱高下で、またいろいろと考えさせられた「ポートフォリオ」についてです。
4月6日のNY市場では、ダウ平均が1600ドル以上も上昇し、22,679ドルで引けました。
それを受けて4月7日の東京市場も、午前10時現在、日経平均が450円以上あげて、19,000円台を回復しています。
もちろん、今年2月の最高値からは程遠い状況ですが、「ひとまず一服」といったところでしょうか。
今後も乱高下は続くと予想されますが、この時点で、相場を振り返ってみると、“各資産の特徴的な動き”が観られました。
まず債券は、当初一定の役割を果たしたものの、やはり、元々の金利水準があまりに低い為、株式下落のヘッジ効果は限定的でした。
「金(ゴールド)」は、株式急落時に安全資産として買われ、短期的に十分ヘッジの役割を果たしましたが、株式市場での追加資金の必要性から、現金化され、上昇は限定的となりました。
さらに、株式市場の下落以上に、暴落したのが国内REITでした。外国人投資家への期待の減少、経済の悪化によるオフィス需要の減少、観光等の落ち込み等、様々な要因が考えられます。
また、オルタナティブ投資においては、ファンドによって、かなりパフォーマンス(成績)に、“差”が出る結果となりました。
これらの動きは、人によって、「想定内だった」「想定を超える動きだった」と、受け止め方も様々かと思います。
ただ、一つ言えることは、あまり極端に“バイアス”を掛けるような運用は、リスクが高いということです。
いまだ、新型コロナウイルスの問題は、何一つ解決しておらず、また、実体経済に影響が出てくるのは、もっと先の話です。
現在の相場は、少し落ち着いた小康状態となっています。
このタイミングを活かし、一部の資産に偏りがないか、次の乱高下に備えた準備のために、是非とも「ポートフォリオ」の点検をしていただきたいと思います。
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