さて、今回のテーマは、「今年の為替」についてです。
昨年2018年は、年間を通じて、為替の面では、“静かな年”でした。
一部、米国の金利上昇の影響から、米国の経済制裁を受けたトルコを筆頭に、新興国通貨が大きく値を下げるという局面はありましたが、米ドル対円などでは、110円を挟んだ動きに終始しましたので、株式市場のような乱高下とは、大きく一線を画した一年間でした。
ただ、米ドル円の関係については、米ドルの安定を支えてきた「米国金利は緩やかに上昇し続ける」というシナリオが、FRB(米連邦準備制度理事会)により、少し修正されつつあるようです。
このお正月の三が日、まだ日本の金融機関が、本格的に参戦していないタイミングで、1ドル=104円台という場面も、瞬間的にありました。
金利差の「スワップレート」を狙って、金利の高い通貨を買って、日本円のように金利の安い通貨を売るというのが、外国為替における一般的なスタイルです。マーケットの隙間を突いて、今後も、このような取引が増える可能性があります。
しかも今年は、日本では5月に10連休があります。
機関投資家でも、個人のデイトレードでも、米ドルを買い持ちにしがちな日本の市場参加者が、市場から離れているすきに、大きな投機的動きがあるかもしれません。
もちろん、「通貨の分散」という観点で考えれば、目先の動きに一喜一憂する必要はないのですが、去年、あまり神経質にならなくて良かった分、今年は、先進国通貨の為替動向も、注視していく必要がありそうです。
様々な「資産クラス」での“為替ヘッジの有無”を含め、「ポートフォリオ」の構築、修正をお考えの方は、ご遠慮なくご相談ください。
直近では、1月18日金曜日の午後が、面談のご予約が可能となっています。