今日の数字「-3.13%」---IFA-JAPAN

今日の数字「-3.13%」

さて、今日の数字は、利回りです。私たちに「身近な資産」の運用利回りが、昨年はマイナスとなったようです。

格付投資情報センター(R&I)によれば、2018年における「確定給付型企業年金」主要100年金の平均運用利回りが、“-3.13%”と、7年ぶりにマイナスとなりました。

主な要因としては、米中貿易摩擦などにより、世界経済が減速し、株安が進んだことが挙げられます。また、株安時に上昇する債券も、昨年の中頃まで、主要国の利上げの動きによって、利益を上げにくい相場だったことも響いたようです。

特に、運用結果が大きく落ち込んだ時期は、10-12月の年後半で、この間の利回りは“-4.09%”と、リーマンショック以降10年ぶりのマイナスとなりました。

「確定給付型年金」は、運用利回りを企業が保証しているため、「積立不足」は、企業が穴埋めしなければならず、“企業利益の圧迫要因”となります。2017年度時点で、約3兆69億円の積立不足となっていますが、昨年の実績を受けて、さらに不足額は増加する見込みです。

とはいえ、不足額は、この10年で、1/5まで減少してきていました。近年、大きく「アセットアロケ―ション」の見直しなどを、行ってきた結果です。今後も、中長期的には、「分散効果」を活かし、改善されていくとみています。

「資産形成」は、単年度で一喜一憂するのではなく、やはり長期的視点が肝要と言えるでしょう。

 

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