さて、今日の数字は、今年の7月~9月間の公的年金の運用利回りです。この期間の運用は、順調に推移しました。収益額は一体いくらぐらいだったのでしょうか!?
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の発表によれば、7-9月期の運用収益は、5兆4143億円、収益率は3.42%でした。
主要因は、円安基調の下、国内外の株式が好調だったことです。
外国株式の収益額は2兆8823億円、また国内株式も、2兆4230億円でした。
9月末時点のGPIFの運用総額は、165兆6104億円と、相変わらず、世界最大のファンド”です。
また、資産構成比率を観ると、国内株式が25.65%、国内債券25.26%、外国株式25.70%、外国債券14.91%となっています。
現在の資産構成の特徴としては、低金利が続く中、国内債券の比率は過去最低となりました。
反面、株式比率は5割を超えており、今回の運用結果をみても、“株式の貢献度”が高かったことがわかります。
公的年金の運用は、好調を維持していますが、とはいえ、少子高齢社会がますます進み、長期的には、枯渇化も懸念されています。
日本では、個人の金融資産に占める預貯金の割合は、いまだ5割を超えています。
人生100年時代を見据えれば、個人の「資産配分(アセットアロケーション)」も、見直す時期に来ていると言えるでしょう。
是非、“年金運用の配分比率”も、参考にしていただきたいと思います。