今日の数字「7.5兆円」---IFA-JAPAN

今日の数字「7.5兆円」

さて、今日の数字は、「美術品投資」のお話です。2018年は、美術品市場に、大量の“投資マネー”が流れ込んだ年だったようです。

スイスのUBSとアートバーゼルの調査によれば、2018年の美術品市場の規模が、前年比6%増加し、674億ドル(約7.5兆円)となり、過去10年で、2014年に次ぐ、美術品売買の活況な年となりました。

世界全体の取引額の約44%は米国が占めており、2位は英国、3位は中国となっています。

ただ中国は、貿易摩擦などの影響もあってか、2017年の2位から3位に順位を落としています。

最近の特徴としては、アジアの成長著しい20-30代の若い経営者などが、美術品購入を活発に行っていることです。シンガポールでは、購入者の約5割、香港でも約4割をこの層が占めています。

そういえば、日本でもZOZOTOWNの前澤氏が、バスキアの絵画を123億円で落札したのは、記憶に新しいところです。

美術品の売買は、景気や金融市場の動向に左右されやすいため、この“世界的なカネ余り状態”が、背中を押している側面があります。

とはいえ、美術品投資は、金利がつかない上に、中長期保有する余剰資金が必要です。従って、一般的な投資とは違い、コレクターとして、「保有することによる無形の満足」が、そこにはあるようです。

いずれにしても、“価値が分かる方向けの投資”と言えそうです。

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