さて、今日の数字は、国連における日本の分担金のお話です。日本は今まで、国連の運営に必要な「国連分担金」を、米国に次ぐ2番目の負担をしてきましたが、来年から、その順位が変わることとなりそうです。
国連の分担金委員会の発表によれば、日本の分担率は、2019年以降8.564%となり、世界第3位に順位を下げることとなりそうです。今まで日本は、9.680%分担していました。
2016-18年の分担割合
1位 米国 22.000%
2位 日本 9.680%
3位 中国 7.921%
4位 ドイツ 6.389%
5位 フランス 4.859%
それが、今回の試算結果では、以下のように変わりました。
2019-21年の分担割合
1位 米国 22.000%
2位 中国 12.005%
3位 日本 8.564%
4位 ドイツ 6.090%
5位 フランス 4.567%
中国の分担率が、前回に比べ大幅に上昇し、2位に浮上しました。反面、日本は1%程度、分担率が低下しています。
分担金は、各国の国民総所得などの経済指標をもとに、3年に一度改定されます。
日本の分担率が下がることは、負担が減るという面ではよいかもしれませんが、それだけ、日本経済が低成長で推移していることの裏返しでもあります。
「国連での発言権」、「世界への貢献」という意味合いにおいては、このままずるずると順位が下がらないようにしたいものです。