こんにちは!
さて、今日の数字は、私たちの「大切な血税」の使い道として、“無駄遣い”を指摘された金額です。桁を観ると、無駄遣いでは済まされない大きな金額ですが、この額は、何と前年の7倍以上にも膨らんでいるのです。
この度、会計検査院が、国の2020年度決算の検査報告を公表しました。
それによれば、税金の無駄遣いや、有効活用されていないとされた件数は210件で、総額2108億円にも上ることがわかりました。
中でも目に留まったのは、「アベノマスク」と不評だった布製マスクが、今年3月末時点で、8272万枚(総額115億1千万円)も、倉庫に保管されたままで、しかも保管費が6億円もかかっているということです。私も1回だけしか使いませんでしたが、「あのマスクは、一体何だったんだろ~」と改めて考えさせられました。
ちなみに、2019年度に指摘された金額は297億円だった為、2020年度は、約7倍にもなっています。
しかも、コロナの感染拡大を受けて、実地検査の件数は、2019年の3割減の約1100か所しか行われていません。当初の計画では、約1万1100か所とのことなので、実際には、計画の1割しか検査ができていなかったという事になります。もし、計画通り検査が行われていた場合、さらに“税の無駄遣い”が発覚していたことでしょう。
「コロナ対策」という緊急事態の中、大盤振る舞いの予算を立てるのは良いですが、その使い道をしっかりと管理してもらわなければ、“活きたお金”にはなりません。
そして、膨張を続ける国の借金に対して、一切言及しない政府の姿勢には、正直、危機感すら覚えます。
「自分の生活や老後は、自分で守る」といった前提は、もはや一般的に浸透はしてきましたが、国の膨大な借金により、国や通貨の信用力低下を引き起こしては、国民、個人では対応のしようがありません。
そろそろ国を挙げて、「将来について考える時」が、来ていると言えるでしょう。