こんにちは!
さて今日の数字は、世界的に懸念材料が山積する中、経済に関連した数字です。
4月にIMF(国際通貨基金)が発表した2024年の経済見通しを、確認しておきたいと思います。
今回の予測では、中長期的には世界経済の成長は鈍化すると予測しながらも、2024年は、前回より0.1%上方修正し、3.2%成長としました。
では具体的に、前回1月時点の2024年の経済見通しとの比較を観てみましょう。
(2024年の経済予測)
2024年 | 前回1月予測との差 | |
---|---|---|
世界経済 | 3.2% | 0.1% |
先進国 | 1.7% | 0.2% |
米国 | 2.7% | 0.6% |
ユーロ圏 | 0.8% | -0.1% |
日本 | 0.9% | - |
新興国 | 4.2% | 0.1% |
中国 | 4.6% | - |
インド | 6.8% | 0.3% |
今回のIMFの経済予測のポイントとしては、
1.2024年は好調な米国にけん引され、世界経済は堅調に推移する
2.先進国では、好調な米国と低調なユーロ圏、日本と2極化となっている
3.新興国においては、相変わらずインドがけん引役となっている
4. 中国は不動産危機の中、何とか経済を維持している状況である
といったことが伺えます。
レポートの中では、中長期的に成長が低迷する要因として、技術の進歩や労働者の能力の高まりを示す「全要素生産性(TFP)」が低迷していることを挙げています。
また、米中、米ロ関係を含め、世界経済の「分断」も“低成長のリスク要因”としています。
その他、中東情勢をはじめとする地政学的リスクも混迷を深める中、今年の世界経済は、当面、手探りで進んでいくこととなりそうです。
引き続き、しっかりとウォッチしていきたいと思います。