こんにちは!
さて、今日の数字は、“経済成長率”です。
IMF(国際通貨基金)は、今回の予測で、コロナ禍ではありますが、「2021年の世界経済の見通し」を、上方修正しました。
4月6日に発表された今年の経済見通しにおいて、IMFは、世界経済成長率を、0.5%引き上げました。
また、国別の予測においても、以下の通り、米国、インドを筆頭に、軒並み上方修正しています。
2021年の経済予測
2021年 | 前回1月予測との差 | |
---|---|---|
世界経済 | 6.0% | 0.5% |
米国 | 6.4% | 1.3% |
ユーロ圏 | 4.4% | 0.2% |
日本 | 3.3% | 0.2% |
中国 | 8.4% | 0.3% |
インド | 12.5% | 1.0% |
ブラジル | 3.7% | 0.1% |
今回のIMFの経済予測のポイントとしては、
1) | 2021年は、1980年以降最高の6%成長を予測 |
2) | 米国を筆頭に、先進国、新興国ともに上方修正 |
3) | 日本も他国よりは修正率は低いものの3%以上の予測 |
4) | 新興国では、特にインドの伸びが著しい |
といったことが言えます。
昨年の世界の経済成長率は、“-3.3%”だったため、その反動があるものの、ワクチン接種が進むとともに、米国を中心とした積極的な財政出動によって、コロナ禍前と比べても、大きく成長率が拡大すると見られています。
ただ市場には、“物価上昇(インフレ)懸念”も広がっており、今後のFRBのかじ取りに注目が集まっています。
万一、インフレ制御に失敗すれば、急激な利上げとなり、新興国に向かっている資金が、大量に流出することとなります。
これによって、世界経済が混乱するだけではなく、資金が集中している株式市場のバブル懸念も、高まることとなります。
ワクチン接種、経済対策によって、止まっていた経済が一気に動き出す見通しではありますが、まだまだ予断を許さない展開が続きそうです。