こんにちは!
さて、今回は、前回取り上げたヘッジファンド戦略の一つである「債券アービトラージ手法」で運用を行っているファンドを、実際に取り上げたいと思います。
今回ご紹介するファンドは、デンマークに拠点を置き、債券の運用を得意とした“ブティック系”のファンド会社が運用しているファンドです。
2008年からの運用資産残高は、約8億8千500万ユーロに上ります。
同ファンドの債券アービトラージ戦略は、理論価値上または統計的にみて、本来の価格から乖離している複数の債券を探し出し、割高な債券をショート(売り)、割安な債券をロング(買い)し、収益を目指します。
投資対象となる主な資産は、担保付債券、カバードボンド、国債など、格付けがAa3以上もしくは、それ相当の信用力がある債券です。
また、特徴としては、北欧の地域で発行された債券を、中心に取引を行っている点です。
それでは、まずは運用実績を見ていきましょう。
2014年(3月から) | 5.22% |
2015年 | 7.77% |
2016年 | 16.31% |
2017年 | 10.51% |
2018年 | -0.55% |
2019年 | 8.01% |
2020年 | 16.14% |
2021年 | -0.84% |
2022年 | -8.04% |
2023年 | 17.83% |
直近では、2021年から2022年は苦戦しましたが、2023年は大きく反発し、好調な成績を残しています。
その他、ファンド概要は、以下をご覧ください。
ファンドタイプ | 債券アービトラージファンド |
設立地域 | アイルランド |
投資通貨 | ユーロ、米ドル |
購入手数料 | 無 |
解約手数料 | 無 |
マネジメントフィー | 1.25% |
パフォーマンスフィー | 15% |
取引頻度 | 毎月(30日前解約通知有り) |
こちらのファンドに限らず、ヘッジファンドは特有のリスク(変動リスク、信用リスク、換金リスクなど)が存在するため、集中投資は行わず、あくまで「ポートフォリオ」の一部に組み込みながらの運用が、一般的に効果的と言われています。
また、長期投資を前提とした投資手法のため、最低でも3-5年程度の保有期間を観て、検討されたほうが良いファンドと言えるでしょう。
なお、当ファンドに関するご質問、ご相談については、「債券アービトラージファンド」とご記入の上、お問合せください。
ご参考としてください。