こんにちは。
さて、今回は、久しぶりに「欧州株式」の動きを観てみたいと思います。
先週、5月10日のNY市場のダウ平均は、125ドル高の39,512ドルで引けました。これで8連騰となりました。ただ、今後も、4月の消費者物価指数を始めとして、重要な指標が次々に公表されるため、油断は禁物ですが、とにかく今のところは、堅調に推移しています。
株高と言うと、米国ばかりが話題になりがちですが、実は、最近、欧州株式も堅調に推移しています。
4月末の終値を、昨年末と比較してみると、日経平均が14.77%上昇とダントツですが、ダウ平均は0.34%上昇、S&P500種が5.57%の上昇でした。
では、欧州はどうかというと、ドイツDAX指数は、昨年末との比較で4月末7.05%上昇、英国FTSE100も5.31%上昇と、米国株に引けを取っていないのです。
その要因の一つとして、インフレ懸念がなかなか消えない米国に比べ、欧州中央銀行(ECB)は、これから確実に「利下げサイクル」に入っていくという事が挙げられます。
それに加え、大統領選挙を控えて、ますます中国に対して厳しい姿勢を打ち出さざるを得ない米国に比べ、「南シナ海」と「貿易」の問題をうまい具合に使い分けている欧洲主要国の立場の違いもあると思われます。
いずれにせよ、中長期では、米国株が運用の核であることは間違いないと思われますが、今年の第一四半期のように、日本株が急騰したり、昨今のように欧州株が、日米の間隙をついて堅調に推移したりすることもあります。
また、4月に日本やドイツがスローダウンした際には、新興国株式が元気に上昇しました。
やはり、中心は米国市場となるものの、日本、欧州、新興国についても、ある程度「分散投資」をしておくことが、“投資効率を上げるカギ”と言えます。
分散方法については、いわゆる「オールカントリー」ではなく、各セクター別のファンド(投信)を組み込むのがお勧めです。
配分割合、銘柄選択については、是非、ご相談いただければと思います。