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堅調な欧州株式

こんにちは。

さて、今回は、今年に入って、堅調な動きを見せている欧州株式を、取り上げてみたいと思います。

2023年、2024年と、上下にぶれはしながらも、とにかく“一強”状態で推移し続けたのが、米国株式市場です。特にAI、半導体関連の銘柄は、他の追随を許さずと言っても良いくらいの強さでした。

ところがここにきて、さすがに「トランプ・トレード」の期待感にも、やや懸念が生じつつあるのか、それとも単に割高になり過ぎたのか、米国株が足踏み状態となっています。

そのような状況下、ジリジリ値を上げているのが、欧州株式です。

ヨーロッパ経済のベンチマークともされるストックス欧州600指数は、2024年12月末から先週2月28日までで、9.8%上昇しました。

中でも、値動きが最も好調なドイツのDAX指数は、13.3%も上昇しています。

同期間に、NYダウ平均は3.0%上昇、ナスダック総合指数は2.4%の下落だったため、欧州株式の好調さがわかります。

ただ、あれだけ経済が好調な米国でも、2年間上がり続けた後とはいえ、この程度の動きなのに対し、米国に比べたら問題をはるかに抱えている欧州や、その中心のドイツの株式市場の堅調さは、いま一つ理解しにくいところです。

景気がさほど良くないことから、更なる政策金利引き下げへの期待感や米国株式と比較した割安感など、いろいろな説明がなされますが、簡単に腑に落ちないところもあります。

とはいえ、このように様々な理由を見つけながら、渡り歩くのが、“投資マネー”です。この動きに、一般投資家はついていくことはできませんし、またついていく必要もないと言えます。

株式運用の核が米国になるのは、ある程度仕方がないとしても、やはり、欧州、日本、新興国と“地域分散”を効かしておくことが、目先の動きに一喜一憂しなくて済むためにも重要なポイントと言えます。

全体の「資産クラス」の分散はもちろんですが、株式資産クラスにおいても、あまりに米国だけになっていないか、この機会に是非見直していただきたいと思います。

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