こんにちは。
さて、今回は、引き続き堅調に推移をしている「金(ゴールド)」について、取り上げたいと思います。
昨年末、NY市場の金価格(先物、期近)の終値は、2,062.4ドルでした。
それから、ほぼ1年が経とうとしている先週12月13日の終値は、2,656.0ドルでした。今年になってからの上昇率は、じつに28.8%にも上ります。
10月下旬に、2,800ドル目前にまで迫ってからは、下落を始め、さすがにしばらくは調整が続くのかと思っていたところ、12月9日に中国人民銀行が「金」購入を再開したという報道がありました。
そこからわずか3日間で、95.2ドルも上昇しました。週末にかけては、利益確定売りも出ましたが、金価格に対する中国の影響を見せつけられたような気がします。
以前にもご案内させていただきましたように、当社の「モデル・ポートフォリオ」でも、株式だけの積極的なタイプ以外は、各モデルとも、「金(ゴールド)」を配分しています。
収益性という観点から考えれば、やはり一番期待できるのは、株式資産クラスですが、当然リスク(ブレ幅)も最も大きくなります。
従って、「モデル・ポートフォリオ」のタイプによって、様々な資産クラスに「分散投資」を行っていますが、それでもリスク性資産が一斉に下落するような局面に備えて、“ヘッジ機能”の役割を期待しているのが、「金(ゴールド)」と言えます。
これだけ米国株が上昇し、低下が期待された米長期金利も下げ止まっている状態を考えれば、金価格のここまでの上昇は、良い意味で、予想を裏切るものです。
とはいえ、昨今のように高い価格のレベルで、「金(ゴールド)」に投資する投資信託などに、一括投資することはあまりお勧めできません。
「金」の価格だけを考えれば、ほぼ最高値圏で推移しているため、購入はしづらいところですが、ウクライナやシリアの問題も含め、地政学的リスクは大きくなる一方です。
その意味においては、「ポートフォリオ」の中で配分をある程度維持するか、あるいは増額する場合は、積立方式を使って、少しずつ「ポートフォリオ」全体のヘッジ機能を高めるようにされるのが良いかと思います。
「金(ゴールド)」の投信の組入れ方にご興味がある方は、まずはお気軽にご相談ください。