こんにちは!
さて今回は、最近の米国の大手投資ファンド会社の動向を観ておきたいと思います。
これまでのFRBによる一連の大幅金利の引き上げは、ファンドによるM&A活動の停滞を引き起こしていました。
その結果、特に未公開株(プライベートエクイティ)に投資を行うファンドは、大きな待機資金を抱えており、その額は、2兆ドル(約290兆円)以上とも言われています。
今後、これまで先送りされてきた案件が市場に出てくることを受けて、米国の大手投資ファンド4社は、金利の引き下げに先駆けて、直近の四半期で1600億ドル(約24兆円)以上の投資を実行しました。
中でも、アポロ・グローバル・マネジメントは、その4割以上を占めています。
また、ロンドン証券取引所を運営する英LSEGによれば、買収活動は、今年に入って28%増加し、4710億ドル(約68兆円)に上るとしています。
今までは、PE市場が低迷していたため、オルタナティブ(代替)投資先として、クレジット(企業向け融資)やインフラ投資に資金が投じられてきましたが、本格的なM&A市場の復活で、新規株式公開(IPO)市場の案件も、急増することが予想されています。
今後の大手投資ファンドの動向にも、注視していきたいと思います。