こんにちは。
さて今回は、“市場に影響を与えるイベント”について、考えてみたいと思います。
先週、取り上げましたように、7月になってから、11日前後をピークに日米の株式市場がそろって大きな調整を見せています。
7月11日に42,000円台で引けた日経平均は、先週の26日には、37,600円台まで下落しました。
米国株式市場も、17日にNYダウ平均が41,198ドルで引けましたが、25日には39,935ドルまで下落しています。
ただ、26日には、米個人消費支出(PCE)のエネルギーと食品を除いたコア指数が、前月比0.2%上昇、前年同月比2.6%上昇と、ほぼ想定内に収まる数字で発表され、市場に大きな安心感を与えました。
その前の日に発表された4~6月期の米実質GDPが、前期比年率2.8%と市場予想(2.0%)を大きく上回っていたため、高金利が続いているにも関わらず、景気が底堅く推移していると判断され、NYダウ平均株価は、前日比654ドル(1.63%)高と大きく回復しました。
今週30日、31日に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げはなくとも、9月の会合では利下げが開始される確率が一段と高まったと市場は判断しているようです。
この動きを受けて、29日に東京市場でも、日経平均、TOPIXともに大幅に回復しました。
ただ今週は、上記FOMCに加えて、同じ30日、31日に日銀の政策決定会合が開催されます。
もし金利の引き上げが発表されれば、こちらは“サプライズ”となって、市場の回復傾向に水を差しかねません。
また、金曜日には、米雇用統計の発表も控えています。
一般投資家が、一喜一憂する必要は全くありませんが、引き続き今後の市場動向を占う上での大事なイベントが今週は続きます。
当社としては、引き続き、しっかりと注視していきたいと思います。