投資家の心理状態を考える - IFA Japan

投資家の心理状態を考える

将来に備えて、「資産形成」に取り組む必要性はわかっていても、いざ「投資」や「運用」となると、不安を抱える方が多いのが現実です。

従って、何事を始める時もそうですが、まずは、しっかりと「計画」を立てると共に、合わせて“心の準備”もしておくことが重要と言えます。

というのも、「投資」や「資産運用」に取り組むにあたり、投資家は“独特の心理状態”に陥りやすいからです。

今回は、この「投資家心理」について、考えてみましょう。

日常の仕事などを行うときと違い、「投資」という行動をするとき、人は、複雑な感情が入り組んで、さまざまな行動をとります。

日常の社会生活においては、冷静に行動できている人も、いざ投資となると、パニックに陥ることさえあります。

その最大の理由は、“投資した結果”として、「損をしたくない」という強い想いと同時に、「お金を増やしたい(儲けたい)」という2つの感情(想い)を持ち合わせているからです。

一般的に、人が投資や資産運用を行う場合、「損したい」と思って行う人はいません。金額の大小は別として、いくらかでも「儲けたい」「増やしたい」という想いで、投資に臨みます。

そして、大半の人が、「成功している状態(儲けている状態)」をイメージして投資を開始します。逆に言えば、「損するイメージしかない投資」には、手を出しません。しかしながら、改めていうまでもありませんが、「投資とは、得する場面もあれば損する場面もある」行動です。そのこと自体は、投資家全員が、“頭の中”では理解しています。

でも実際には、「損した自分を想像して、投資に臨む人はほとんどいない」のが現実なのです。

従って、「投資は一時的には、損するかもしれない」ということを、具体的に“想定(イメージ)”できていないため、急激なマーケットの下落に際し、冷静な行動ができずに、
「パニック売りをする(逃避)」
「現実を受け入れたくないため、市場を観なくなる(放置)」
といった行動をとる人が、結構多くいるのです。

ここで考えていただきたいことは、貯蓄を含め、投資や資産運用など「お金のマネジメント」は、人生において、何も特別なことではないということです。

人生を生き抜いていく中においては、必要に応じ、取り組まなければならないものの一つともいえます。

従って、仕事や家庭問題、恋愛などと同様、感情に支配されていては、うまく進みません。

逆に言えば、常に冷静に、理性的に考え、行動することが、大変重要と言えます。

とはいえ、上述のように、「損はしたくない」でも、「お金は儲けたい」というある意味“都合のよい”ことを実現することは、そう簡単なことではありません。

そのためには、人間の感情を、「コントロール(自制)」する必要があるのです。

そしてそのことについて、研究を重ねてきたのが、「行動ファイナンス」という考え方です。

次回は、この「行動ファイナンス」について、取り上げてみたいと思います。

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