さて、今回のテーマは、「新年度初日の株高」についてです。
毎年4月1日は、新年度の始まりで、気が引き締まる思いのする時です。そのような日ですが、今年は少し雰囲気が異様でした。
というのも、「新元号」の発表を、多くの国民が待っていたからです。
「令和」という新元号に、どれだけ後押しされたかはわかりませんが、4月1日の日経平均は、303.22円高の21,509.03円と、元気な発進となりました。
ただ、国内市場に留まらず、先進国の株式市場を取り巻く環境は、お世辞にも好転しているとは言えません。
米国のトランプ大統領は、相変わらず株が上がるのは自分のおかげ、下がるのはFRB(米連邦準備理事会)のせいと、言い続けています。
英国は、何をどうしたいのやら、さっぱり理解できません。EU側もさすがに堪忍袋の緒が切れてしまいそうです。
トルコは、トランプ大統領に負けず劣らずの大統領の言動で、トルコリラが乱高下し、世界中の投資家が振り回されています。
そういった懸念材料が多い中、久々に、少しよいニュースが出てきました。
中国の製造業PMI(購買担当者景気指数)が、前月より1.3ポイント上昇して50.5と、3月31日に発表されたことです。景気の良し悪しの節目とされる“50”を、5ヵ月ぶりに上回り、前月から大幅に改善したことで、「中国政府の景気対策が効き始めたのでは」という期待が膨らみました。
日本の場合、新元号へのご祝儀要因もあったとは思われますが、こういった大きな上昇をみせる日もあれば、その反動で大きく下げる日も、また頻繁に出てくるでしょう。
やはり、年度や元号は改まっても相場の“変動率(ボラティリティ)”の高さは、当面変わる気配はありません。短期間の相場の動きに、一喜一憂する必要はありませんが、不安定な状況は相変わらず続きそうです。
新元号「令和」となったこのタイミングで、運用の見直しをされてはいかがでしょうか!?
何事も、“タイミング(機会)”を、大切にしたいものです。
直近では、4月8日月曜日の午後が、予約可能となっています。