こんにちは!
さて今回は、日本の家計の金融資産の現状について、再確認しておきたいと思います。
日銀が発表した4-6月期の資金循環統計によれば、6月末時点の家計の金融資産は、前年同期比4.6%増加し、2212兆円と、6四半期連続で過去最高を更新しています。
構成比の内訳をみると、相変わらず現預金が51.0%と過半を占めており、その他、保険・年金・定額保証が24.6%、株式等が13.6%、投資信託が5.8%となっています。
ただ、より詳細に中身を観てみると、それぞれの“伸び率”は、大きく変わってきています。
過半を占める現預金に占める現金の比率は、2.25%減少し104兆円と、過去最大の下げ幅となりました。
新紙幣の発行と共に、キャッシュレス化が進み、「タンス預金」が減ったのではないかと見られています。
一方増加したのは、株式等が15.6%増の301兆円、そして投資信託は27.1%増加し、128兆円となっています。構成比に占める割合は、まだまだ小さいですが、2桁の伸び率となりました。
株式や投信が増加した要因は、間違いなく、今年から始まった新NISA制度が影響しているものと考えられます。
特に投資経験が浅い方は、当社でも推奨している「つみたて枠」を活用した「投信積立」を用い、残高を押し上げているのではないかと思われます。
今後ますます利用者が増え、月々の積立額が増加していけば、この傾向はさらに顕著になることでしょう。
時間はかかると思いますが、いずれ、現預金の割合も5割を切り、投信や株式の保有割合が増えていくことに、期待したいと思います。
NISA口座枠の満額利用はもちろん、特定口座を用いた「資産形成」にも、是非積極的に取り組んでいただきたいと思います。
ご相談は、随時受付しています。