こんにちは。
さて、今回は、年初から騰勢を強めている「日本の株式」について考えてみたいと思います。
1月22日、日経平均株価の終値は36,546円でした。昨年末12月29日の終値33,464円から、たった12営業日で3,082円も上昇しました。率にして9.2%の上昇です。まだ1月が終わってもいないのに、驚くべき上げ幅です。
ニュースは、連日バブル崩壊後の最高値更新を報道しています。
ただ、いろいろな意見はあるとは思いますが、バブル当時にも金融界に身をおいていた人間としては、少しだけ違和感があります。それは、バブル当時は、土地も株もみな上昇し、しかも日本は「Japan as No.1」と持ち上げられるほど、企業も製品も強かったのです。
そういった観点から言うと、今強いのは、「株価」だけと言えなくもありません。
もちろん素晴らしい会社はたくさんありますが、バブル時のように、半導体や自動車、電気製品など、すべての物がほぼ世界のトップを快走していた頃とは明らかに景色が違います。
景色がどうであれ、株価が堅調なことは喜ばしい事です。ただ、ここまで一気に上昇すると、必ずどこかで“反動”がやってきます。
今年から、「新NISA制度」がスタートしました。
同制度が力を発揮するのは、今のような上昇基調の時だけではありません。
特に、「つみたて投資枠」を利用して、積立投資を設定された方は、今後やってくる“反動”が、仕込みの時期となります。
現在の急騰した株価に一喜一憂することなく、淡々と積み立てを続けていきましょう。
うさぎの脚力に惑わされることなく、亀と競争するくらいゆっくりコツコツと継続することが、「資産形成」においては最も重要と言えます。