さて、今回は、30年半ぶりに、「30,000円」の大台を回復した日経平均についてです。
2月15日(月)の東京市場で、日経平均株価は一時、30,000円の大台を付けました。
報道によれば、取引時間中に30,000円台を付けたのは、1990年8月以来、約30年半ぶりとのことです。
2月12日に投資信託協会が発表した1月の投資信託概況でも、公募投信全体の流入超が、1兆2438億円だったようです。
1月は株式市場がやや一服状態だったため、11月、12月の上昇を観た投資家が、改めて、仕込みを開始したのかもしれません。
こういった報道が相次ぐと、普段、あまり株に興味のない方でも、「株を買ってみようかな?」と、つい思ってしまうのが、人間の心理の面白いところです。
株で儲かるコツを人に聞けば、おそらく、10人中9人までは「安い時に買って、高くなったら売る!」と答えることでしょう。
その通りです!
ただ、残念ながら、人の心理は、株が安くなると、
「ああ、やっぱり株なんて買わなくて良かった」
と思い、株がこのように高くなってくると、
「ここで買えば、倍になるかもしれない」
と思ってしまうのです。
株式市場関係者からも様々なコメントが出ています。
「新型コロナ用ワクチンの効果も期待され、株価はまだまだ上がる」
と分析する人もいれば、
「株価は既にバブル状態。今後、暴落もありえる」
という意見もあります。
正直、どうなるかはわかりません。
上がったものは下がりますし、下がったものは上がります。
従って、今は活況の株式も、いつかは下がるでしょう。
ただ、問題は、それが、明日なのか、1か月後なのか、1年後なのか、誰にもそのタイミングがわからないことです。
であれば、もし株式市場に参加する場合、どのように動いても対処可能なように、準備しておく必要があるということです。
残念ながら、このコロナ禍においては、世の中に大量の余剰資金があるため、株式市場に参加している人と、そうでない人の“資産格差”は、益々拡大を続けています。
「一攫千金」を狙うのが目的ではありません。
老後の「資産形成」のためには、ある程度、資産を成長させていく必要があるからです。
その第一歩は、少額からでもよいので、無理をしない範囲で、まずは、「資産運用」に取り組むことです。
なんとなく、今後も上がりそうだからという理由で、ふらっと運用を始めるのだけは、止めましょう。
計画的に始めるためには、まずは、ご相談ください。