こんにちは。
さて、今回は、先週立て続けに発表された米国の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)の結果から、明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)について考えてみたいと思います。
結論から申し上げると、両指数ともほぼ市場の予想の範囲内で、予測を大きく覆すほどのものではなかったという結果に終わりました。
逆に言うと、17日・18日と両日に渡って開催されるFOMCでの政策金利引き下げが0.25%になるのか、一気に0.50%なのかという問題への決定的な材料とはならなかったとも言えます。
ただ、ここに来て、元FRB(米連邦準備制度理事会)高官から、0.50%の利下げをイメージさせるような発言が出たため、16日のNYダウ平均も、それを反映して、前週末比228ドル高の41,622ドルで引けています。
一方で、更なる日米金利差の縮小との思惑で、米ドル円の為替レートは、日本が祝日の16日に、一時139円台も付けました。
色々な思惑が入り乱れていますが、大きな流れで言えば、米国経済は、万全とは言えないものの、減速しながらも堅調を保っている状態と言えそうです。
また為替も、160円まで一気に円安が進んだ流れは調整されましたが、日銀もよほどのことが無い限り、金利をそれほど極端に上げることもないでしょう。
そのような中、日本の首相も、もうすぐ交代します。
米国の大統領も、どちらが勝つかはわかりません。
少し落ち着きつつある相場ですが、油断することなく、引き続き、しっかり注視していきたいと思います。