こんにちは。
さて、今回は「物価と賃金」について、考えてみたいと思います。
新型コロナの感染拡大で始まった、物価高騰の流れは、ロシアのウクライナ侵攻で、一気に加速しました。
特に昨年は、食料品を中心に値上げラッシュとなり、その動きは今年になっても、衰える気配がなさそうです。
これに対して、政財界は、「賃金を上げるように」と盛んに声を上げており、大手企業の中には、大幅な賃上げを発表した企業も散見されています。
もちろん、
物価上昇 → 賃上げ → 購買・消費拡大 → 企業業績向上
といった循環になってくれることが理想です。
とはいえ、企業の9割以上が中小企業の日本社会において、物価の上昇に見合う賃上げを行える会社がどれだけあるのか。また、企業ばかりでなく、飼料や肥料の価格高騰で苦しむ農業従事者にも、なかなか恩恵が及びにくい話です。
そして、もう一つ大事なことは、賃金がもし上がったとしても、利息がほとんどつかない預貯金においておくだけでは、物価の上昇によって、価値は目減りしてしまうという現実です。
100万円の銀行預金は、物価が5%上昇すれば、額面は変わらなくても、“使用価値”は、95万円分に目減りすることになります。
政府も、「貯蓄から投資へ」を一生懸命に後押ししており、来年から、NISA枠が拡大され、より使いやすくなります。
今年までは、通常NISA枠は120万円ですが、拡大される来年以降に備えて、まずは少額からでも、NISA口座で運用を始めましょう。
「資産形成」は、人生設計に合わせ、中長期的に取り組むものです。
従って、無理せず、まず始めることが重要と言えます。
始め方がよくお分かりにならない方は、ご遠慮なくご相談ください。