さて、今回のテーマは、「新興国市場」についてです。
市場が注目していたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演も、フランスのG7のニュースも、トランプ大統領の「中国に対して追加関税を課す」との発言で、一蹴されてしまいました。
9月早々に、妥結するのではないかと、淡い期待をいだいていた市場の楽観論は、大きく後退しました。
結果、相変わらず株価は、乱高下を繰り返しています。
ただ、米国のように、流動性が高く、活気ある市場は、急落した後でも、様々な理由をみつけては、ある程度の“戻り”をみせますが、これが新興国市場になると、なかなかそうはいきません。
ここ最近で、一番懸念されているのは、アルゼンチンのデフォルト(債務不履行)ですが、さすがに、アルゼンチンの金融商品に、直接投資している個人投資家は、少ないと思われます。
実際に、直接影響を受ける危険性があるのが、トルコ・リラや南アフリカ・ランド、ブラジル・レアルなどの“為替リスク”をとっている方たちです。
FXや「通貨選択型投資信託」で、金利の高さから、トリコ・リラ建てなどを選択しているケースが考えられます。
新興国は、潜在成長性があり、金利が高いことが魅力ですが、流動性が低いため、ちょっとした事で、大きく動く事があります。
先進国の投資には無い潜在成長力、あるいは可能性といった観点から、新興国の株式や債券への投資それ自体は、大変魅力的なものではありますが、為替動向を含め、“新興国特有のリスク”には要注意です。
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