こんにちは。
さて、今回は、米労働省が先週7月11日に発表した6月の消費者物価指数(CPI)から、利下げの見通しを考えてみたいと思います。
結論から申し上げると、今回発表された数字は、市場に年内あと2回の政策金利の引き下げをかなり期待させるものでした。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは、前月比0.1%の上昇となり、5月の0.2%上昇、市場予想の0.2%上昇のいずれをも下回りました。
前年同月比でも3.3%上昇と、これも5月の3.4%上昇、市場予想の3.4%上昇を下回っており、ここ3年余りで最も低い伸びとなっています。
また、総合CPIは、前月比0.1%低下となりました。こちらも、5月の横ばい、市場予想の0.1%上昇をいずれも下回りました。
総合CPIが前月比マイナスとなったのは、コロナ禍の初期以来約4年ぶりです。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、9日、10日の2日間に渡って行った議会証言の中での、「米国経済は、もはや加熱していない」との発言とも相まって、市場では、「政策金利の引き下げは9月に開始され、年内2回引き下げが行われる」という見通しを強めたものと思われます。
その結果、NYダウ平均は、先週末5日の終値から、1週間で1.6%も上昇し、12日は久々の40,000ドル台で引けています。
一方、好調だった日経平均は、利益確定などの動きで、12日に1,033円の下落となりました。
こちらは、タイミングはともかく、急騰した場面もあったため、為替が大きく振れたことによって、株価の調整が行われた模様です。
ただ、いつ起きるのかわからない調整を恐れて、何もしなければ、「資産格差」は、ますます拡大する一方です。
まずは、「積立手法」、そして譲渡益非課税の「NISA口座」を活用しながら、徐々に「資産形成」の厚みを増していきましょう。