米国債格下げ Ifa Japan

米国債格下げ

こんにちは。

さて今回は、先週話題になりました「米国債の格下げ」について取り上げてみたいと思います。

先週8月1日に格付け会社フィッチ・レーティングスは、米国長期債の格付けを「AAA」から「AA+」に一段階引き下げました。国の債務が増加しているなどの理由はありますが、簡単に言えば「債務上限問題が起きる度に、2大政党が駆け引きを繰り返し、ガバナンスが欠如している」ということのようです。

市場はこれを受けて、長期債が売られ、価格が下がったため、金利が上昇していると報道しています。
ただ、結論から申し上げれば、市場参加者以外は、あまり気にされなくて良い問題と思われます。

ご存知の方も多いと思いますが、同業大手のS&Pは、既に2011年に格下げを行っています。とはいえ、2011年からこの間に、特に米国債の取引に係わる重大な問題は起きていません。景気やインフレの動向次第で、金利が上下しているだけです。

米国債が買われるか売られるかは、概ね経済情勢と金利の動向次第です。
米国債について語る時に、いちいち「S&PではAA+の米国債は・・・」などと、格付けのランキングを枕詞に使うようなことはありません。

2週間もすれば、話題にも上らなくなるのではないかと思います。

ただ、「格下げ」はともかく、債務金額が上限に達する度に、民主党と共和党がこれをネタに、政略争いをしているのは、フィッチが指摘するまでもないことです。
格付けの問題だけでなく、米国が極端に分断されつつあり、民主党と共和党の2大政党が、「国を良い方向に向かわせるために政策論議を戦わせる」という状況とは、大きくかけ離れている事は、憂慮すべき事態だと思います。

「AAA」だろうが「AA+」だろうが、一般の方にとっては、ほとんど影響のない問題ですが、こういった事態で、市場が上下に振れてくれるのは、中長期での「積立投資」にはある意味で好都合と言えます。

来年からは、NISAも使い勝手が、かなり良くなります。
“新NISA”への取り組み方がよくお分かりにならない方は、まずはお気軽にご相談ください。

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