こんにちは。
さて、今回は先週1日に発表された米国の10月の雇用統計を取り上げたいと思います。
今回の雇用統計の結果は、最近では見たこともないような低調な数字でした。
常に注目される非農業部門雇用者数は、前月比わずか12,000人の増加と発表されました。
もともと市場予測が10万人から11万人程度と低かったのも確かですが、それにしても少ない数字でした。
ただ、大型ハリケーンの被害、また大規模ストライキがあったことなどがその要因として考えられ、市場はあまり極端に失望したという反応を示してはいません。
また失業率そのものの数字は、9月と同じ4.1%だったことも、そのような市場の見方をある程度サポートしたようです。
ダウ平均は前日比288ドル高の42,052ドル、為替レートは153円ちょうど近辺で、いずれも落ち着いて引けました。
このような中、唯一懸念されるのが、また長期金利がじわじわと上がり続けていることです。1日の市場の終値は、米国債10年物が4.38%、30年物が4.58%と10月半ばの水準まで戻ってきています。
政策金利引き下げの期待が強い中で、下がり続けてきた長期金利ですが、雇用の状況と併せて、今後も注視していく必要がありそうです。