米連邦公開市場委員会の“ドットチャート”

こんにちは。

さて今回は、先週9月20日に終了した「米連邦公開市場委員会(FOMC)」について考えてみたいと思います。

9月のFOMCでは、市場の予測通り、政策金利引き上げは行われませんでした。ただ、インフレを示す経済指標はある程度高いままですので、年内にもう一度政策金利の引き上げがあるかもしれません。

ではなぜ、20日から3営業日連続で、米国市場の株価は下げたのでしょうか。

NYダウ平均の19日と22日の終値を比較すると、553ドル、率にして1.6%も下がっています。ちなみに、同期間でS&P500種は、2.8%とさらに大きく下落しました。

問題は、金利を据え置くか、0.25%上げるかではなくて、FOMC参加メンバーの予想にあります。

市場関係者の間では、「来年は景気の後退も懸念されるし、それを防ぐためにも、米連邦準備制度理事会は、金利引き下げを早めに行ってくるだろう」と考えられていたのですが、その期待が、“ドットチャート”によって見事に打ち砕かれたのです。

ドットチャートとは、FOMCの参加メンバーが、将来の金利水準を予想し、一人ずつ“点(ドット)”にしてグラフ化したものです。

2023年末の中間値は、5.6%で前回から変化がありませんでした。

ところが、2024年末の金利の予想中間値が、6月時点の予想では4.6%だったものが、0.5%高い5.1%と引き上げられたのです。

20人弱のメンバーのただの中間値であり、それ以上でもそれ以下でもありません。想像はつくものの、政策決定の投票権を持つ人が、実際にはどう予想したのかも正確にはわかりません。

ただ、米国の金融政策の中心にいるメンバーが、引き続きインフレに対して、警戒していること自体は確かです。

そればかりではなく、米国新年度予算の季節に、またいつもの民主党と共和党の不毛な争いが起きており、政府機関の閉鎖が懸念されています。また、全米自動車労働組合(UAW)は久々にストライキをして経営側と闘っています。中国からは、相変わらず不動産関連の良くない話が聞こえてきます。

上述のように、引き続き、先行き不透明な状況が続くのは間違いないようです。ただ、このような状況下においても、将来のための「資産形成」には、取り組まなければなりません。

とはいえ、市場の価格変動が大きい時に、「上がるか下がるか」に賭けるような投資は、リスクが高くなります。

ここは、“資産と時間の分散”を上手く利用しながら、「資産形成」に取り組むのが得策です。

来年から大きく変わるNISA制度も見据え、今のうちから少しずつでも準備を始めていただければと思います。

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