こんにちは。
さて今回は、消費者物価指数(CPI)が想定外の下落をみせたため、株式市場が急騰した先週の市場を振り返ってみたいと思います。
先週は、10日米労働省が発表した10月のCPIが、久々に株式市場を活気づけました。
8%程度の市場予想が多い中、実際には前年同月比7.7%上昇と9月の8.2%からも減速しました。思惑としては、物価上昇(インフレ)のペースがスローダウンしたため、12月の米政策金利の引き上げが0.75%から0.50%へと減速するのではないかというものです。
この影響で、前日9日には646ドルも下落して、警戒を強めていたNYダウ平均は、下落幅のほぼ倍近くの1,201ドル上昇と活気づき、33,000ドル台を回復しました。
この動きを受けて、翌11日金曜日の東京市場でも、日経平均は817円高の28,263円と、こちらも久々に28,000円台を回復しています。
まだ、一回の数字だけでは、とても安心するわけにはいきませんし、あまり株価が堅調だと、8月同様、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長から、行き過ぎた楽観論を冷やすような発言が出る可能性もあり、要注意です。
ただ、市場は既に、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での政策金利引き上げは0.75%ではなくて、0.50%だろうと勝手に思い込んでいるようです。
12月は、13日にCPI、13日・14日の2日に渡ってFOMCが開催されます。この日まで、また市場は様々な思惑で、上下動を繰り返しそうです。
もちろん、一般投資家は、こんな市場の一喜一憂に巻き込まれる必要はありませんが、この“市場の大騒ぎ”は、積立という手法にとっては絶好の機会です。
半年先か1年先かはわかりませんが、いずれ市場も落ち着く時期がやってきます。
中長期で「資産形成」に取り組まれる方は、このように乱高下している時期を活かさない手はありません。
取り組み方がよくお分かりにならない方は、いつでもご遠慮なくご相談ください。