こんにちは!
さて、前回は、「“自分株式会社”の考え方」を、お伝えしましたが、今回は、その実践方法について、考えてみましょう。
ミレブスキー教授は、一人一人の人間が、「自分株式会社」という概念を持つ重要性を述べていますが、私は、それを実践するために、リアルに、「自分の会社」を持つメリットについて、フォーカスしたいと思います。
私自身、約30年前に、上場企業をスピンアウトして、法人を立ち上げ、独立開業した経験があります。
当時は、とにかく、がむしゃらに仕事をしていたので、自分の会社を持つことは、一つの方法論にしかすぎませんでした。
ただ、勤めていた時のように、一定収入が確実に入ってくるような状況ではなく、毎月の売上によって、自分の給与が支払えない時も多々ありました。
そんな時に、いつも考えていたのは、「どうやったら、お金を残せるのだろう!?」ということでした。
これは、「資産運用」によって、お金を増やすといった意味ではありません。
入ってくるお金(売上)は、そう簡単に増やせない中、どうやったら“手元に”お金を、より多く残すことができるかということです。
お付き合いのあった税理士はもちろん、社労士などの有資格者の方たちに、様々なアイデアをもらいました。
その結果、複数の会社を立ち上げ、「売上の分散」、「給与の分散」などを行うと共に、「税額控除」など、使える制度はすべて活用しました。
振り返ってみると、役職にもよりますが、あのまま大企業にいたほうが、受け取った総所得は多かったかもしれませんが、実際に手元に残せた「資金(資産)」は、はるかに今の選択の方が多かったと思います。
その最大の理由は、「自分の会社」があったからです。
次回は、具体的な「お金の残し方」について、お伝えしたいと思います。