さて、今回は突然の政局で、先週金曜日から急騰している「日本株」についてです。
日本の話の前に、まず、先週金曜日に発表された米国8月の雇用統計ですが、市場の事前予想を大きく下回るものでした。非農業部門の雇用者数で、73万人前後という市場の予想を大きく下回り、わずか23.5万人の上昇にとどまりました。
この結果を受けて、ナスダック総合指数は、史上最高値を更新したものの、ダウ平均やS&P500指数は、小幅安となりました。ほっとしたような、がっかりしたような、「もやもやっ」としたまま引けた週末の米国株式市場でした。
そして、そんな海外市場の中途半端な動きをよそに、金曜の午後から、日本の株式は急騰を続けています。
突然の菅総理の自民党総裁選不出馬の発表で、次の政権では、「大きな経済対策が期待できるのでは」といった思惑からの急騰です。
日経平均は、9月3日と6日のたった2日間で、1,116円も上げました。率にして3.9%にもなります。金融関連の報道では、この連騰のおかげで、「テクニカル分析上は、抵抗線を全て上回った」としています。
こんな報道に接すると、これからも、「上げ一色」となるような錯覚にとらわれてしまいます。
しかし、急騰があったという事は、今後、何かのキッカケで、急落もあるかもしれません。
人生100年時代を迎え、全国民が「資産形成」に向き合う時代となりましたが、このような出来事で、一喜一憂していては、正直、身が持たないのではないかと思います。
「資産形成」は長期間に渡って行っていくものです。
相場が上がっていようが、下がっていようが、淡々と「資産形成」に取り組みたい方、まずは、ご一緒に計画を立ててみませんか。