時折、以下のようなご質問をいただきます。
「どれが良い投信ですか?」
「どの投信がお勧めですか?」
それに対し、「一概に、“良い投信”というものはありません」とお答えしています。
金曜日には、やや落ち着きを取り戻したものの、10月8日(月)の体育の日からの1週間は、大変な週となりました。
NYダウは、10日(水)、11日(木)のたった2日で、1,377ドルも下落しました。
日経平均も、11日に915円も下げました。
こういったことがあると、ご理解いただけると思うのですが、これ1本だけ持っていれば“良い投信”、あるいは資産形成に“十分な投信”というものは、ありません。
日本の株式に投資する投資信託で、「この投資信託が良い」「あの投資信託は良くない」と言ってみたところで、11日(木)のような相場になれば、どの投信も大きく値を下げます。
11日の日経平均は、率にして3.89%下落しました。
この日の日本株に投資する投信の基準価額の変化をみると、以下の通りです。
投信A -3.52%
投信B -3.96%
投信C -3.86%
投信D -4.02%
投信E -4.72%
この中には、TOPIXをベンチマークとするようなインデックス投信や、ベンチマークなしのアクティブ投信などが含まれています。
ご理解いただきたいのは、一時的とはいえ、日経平均株価で、前日比1,000円も下落するような相場の状況では、「日本株投信」は、軒並み下落するということです。
従って、重要なことは、「どの投信が良い悪い」という前に、しっかり、下落、暴落に耐えられるような「アセット・アロケーション(資産配分)」を、組んでいるかどうかということです。
その上で、初めて、「日本株」の資産クラスの中で、「どの投資信託が良いのか?」という話になっていきます。
最初から、投資信託の“銘柄ありき”ではないのです。
株価がいつ急騰して、いつ暴落するのかは、誰にもわかりません。
この機会に、是非、ご自分の「ポートフォリオ」を、見直してみてはいかがでしょうか。
今週は、10月19日金曜日の午後が、面談のご予約が可能となっています。