こんにちは!
さて、今回は、ヘッジファンドの中でも、苦戦が続いているCTA戦略にフォーカスしたいと思います。
CTAとは、株式、債券、通貨、コモディティなど、世界の市場で取引されるあらゆる先物を対象として取引を行う戦略で、定量分析を駆使して、相場の動きを分析して投資を行っています。
相場が上昇トレンドになったと判断すると買い持ち高を積み上げ、下落トレンドとなった場合は、買い持ち高を縮小し、売り持ちに転換するなど、いわゆる「順張り」の運用手法と言えます。
従って、トレンドが長く続けば続くほど、利益を上げやすい戦略となっています。
このCTAで運用する主要ファンドが、この8月まで4カ月連続のマイナス運用と苦戦しています。
調査会社バークレイヘッジによれば、主要20社のCTAデータを集計して算出する「BTOP50指数」が、8月は-2.02%となり、5月以降、1%を超えるマイナスが続いており、4カ月連続のマイナスは、2016年以来8年ぶりとなっています。
今年前半の株高や商品高の上昇局面では、リターンを上げることができましたが、夏場以降のマーケットの乱高下にはついていけず、8月の株価急落時には、持ち高を減らした分、その後の急回復の恩恵を受けることができなかった模様です。
最近のマーケットはより“ボラティリティ(変動幅)”が大きくなっているため、今後のCTA戦略の動向には、特に注視していきたいと思います。