こんにちは!
さて、前回は、最近の変動の大きい相場要因について、取り上げました。
そこで今回は、このように変動著しい相場の中で、私たちはどのように「資産形成」に向き合えばよいのか考えてみたいと思います。
まずは、一般個人投資家が、このようなマネーのスピードについていくことは、不可能だと言えます。
また、私たちがアドバイスをしている投資信託や外国籍ファンドのように、投資先が分散されている特性を持つ金融商品で、短期間の価格変動に合わせるような運用戦略自体、目指すべき方向ではありません。
従って、投資信託や外国籍ファンドを用いた「資産形成法」は、あくまで中長期的視点に立ち、“時間軸”で観ていく必要があります。
その上で、プランニング上重要になるのが、まずは、「アセットアロケーション(資産配分)」と言えます。つまり、その投資家の“リスク許容度(相場の上下動の幅)”に合わせた資産クラスの配分割合を決める事です。
そして次のステップとしては、その資産クラスの中で、なるべくパフォーマンス(運用成績)の見込めるファンドを選択することです。
その際、成績だけでなく、コスト(購入手数料、信託報酬等)や資産規模なども判断材料となります。
その後、運用開始以降は、相場環境の変化に応じて行っていくべきこととして、資産クラスの配分を見直す「リバランス」や一時的に現金に退避する「キャッシュアウト」、そして個別ファンドの運用成績に応じて行う「スイッチング」などを行っていきます。
ただ、残念ながら、今回起こったような突発的な大幅下落には、上記の方法だけでは対応しきれない面があります。
重要なのは、この大きく下落した局面の時に、どのような対応をとり、いち早く大切な資産の“リカバリー”を行うことができるかです。
ただ残念ながら、一般的には、この“リカバリー”方法について、言及している記事やサイトは、まだまだ少ないような気がします。
当社でも、実際のお客様の状況に合わせて、様々な“リカバリー”方法について、アドバイスを行っています。
“リカバリー”方法について、ご関心がある方は、是非、当社の「無料個別相談」をご利用ください。
市場の先行きの見通しがつきにくい相場が続いていますが、ご自身の人生設計といった長い時間軸でとらえれば、このような大幅な下落も、あくまで“想定内の出来事”でしかありません。
今年からNISAで初めて運用を始めた方や経験があまりない方にとっては、不安な出来事だったかとは思いますが、「資産形成」に取り組む目的は、「一生涯お金で困らないように準備すること」です。
ここは、あくまで中長期的視点で、じっくりと取り組んで頂きたいと思います。