こんにちは。
さて今回は、先週発表された政府の「資産所得倍増プラン」について考えてみたいと思います。
「資産所得倍増プラン」の具体的な内容がわかってきました。
その中でも大きな核は、少額投資非課税制度(NISA)の口座数を今後5年間で3400万口座に、投資額を56兆円に倍増するというNISAの拡充です。
金融庁から発表されている2022年6月末時点での口座数は、一般NISA、つみたてNISAの両方の合計で1703万口座、買い付け額28兆円ですので、まさに口座数、買い付け金額ともに、5年で“倍増”させるというものです。
もともと、2024年から変更の予定でしたが、「わかりにくい」と言われていた細かい制約はなくなりそうです。また、期限も無期限となり、年間120万円、40万円と言ったそれぞれの買い付け上限も拡大される見込みです。
12月には、より詳細な枠組みが示されると思います。
ただ、せっかく制度が拡充されても使わないことには、全く意味がありません。
現状でも、NISA口座の年間上限は120万円ですが、これはあくまでも上限です。最初から、上限いっぱいまでやる必要などありません。
月に5千円でも1万円でも、“最初の一歩”が重要です。まずは、無理のない金額で運用してみて、「利益が出ても非課税となる口座のメリット」を確認してみましょう。
前回も申し上げましたが、将来も公的年金がなくなるわけではないと思いますが、“自助努力”なくして、老後の備えはできない時代となってきました。
少しでも備えを固めるために、個人型や企業型の確定拠出年金、NISA、つみたてNISAなどの税制優遇の制度を活用して、誰にでも必ずやって来るリタイア後の人生に備えましょう。
それぞれの制度のメリット、デメリット、また取り組み方がよくお分かりにならない方は、いつでもご遠慮なくご相談ください。