Kin (gorudo) No Jitsuryoku Ifa Japan

金(ゴールド)の実力

こんにちは!

さて今回は、好調にスタートした日本の株式市場と比較しながら、「金(ゴールド)の実力」について、考えてみたいと思います。

年明け以降、日経平均は34年ぶりの最高値を更新し、久々に活況を呈していますが、当時の金相場は一体どうだったのでしょうか。

「金」は、1989年のニューヨークの先物、ロンドンの現物とも、1トロイオンス(約31g)400ドル程度で推移していました。また、第2次石油危機の後の80-90年代は、国際商品相場の低迷により、一時300ドルを下回る状況もありました。

その金価格は、今は5倍以上の2000ドルを超えています。
金の国内相場は、これに為替を加味して算出されるため、消費税も3%から10%に上がったことも踏まえると、当時の約6倍とドル建てよりもさらに上昇していることになります。

実際、当時の国内円建ての金の小売価格は、消費税込み1グラム2000円弱で、取引されていました。それが現在は、1万円を超える価格となっています。
つまり、金と株価の関係を34年前と比較すると、日経平均株価は、金の価値の1/5以下になっているということです。

逆に、もし金と同様に日経平均株価が上昇していれば、日経平均は21万円台になっている計算です。
ちなみに、世界経済をけん引してきた米国のS&P500は、1989年の終値は353.40でした。それが、現在は5000前後となっているため、14倍以上となっています。

このように比較すると、最高値を更新したとはいっても、いかに日本の株価が、長い間低迷していたかがわかります。

1989年当時、すでに株の取引をしていた私としては、この久しぶりの高値更新は、個人的には嬉しいニュースでしたが、とはいえ、過去の歴史を考えると、日本株に“ホームカントリーバイアス”をかけて、集中投資をしようという考えにはなりません。

その意味では、世界株式などへの「分散投資」と、株式のヘッジの役割も期待して「金(ゴールド)」の“積立投資(純金積立)”などが選択肢として挙がってきそうです。

いずれにしても、長引くデフレ経済が終焉を迎えた今、物価高による現預金の“使用価値”の低下を防ぐためには、現在保有されている「アセット(資産)」の組み換えに取り組む時期が来ていると言えます。

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