こんにちは。
さて今回は、最近急激に価格を回復している「金(ゴールド)」について、取り上げたいと思います。
米長期金利は、なかなか下がる気配がありません。株式市場は、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)において、委員会メンバーの2024年末の金利予測が、従来よりも0.5%高かったことに大きな衝撃を受けました。その辺りから、今までの見通しより、米国の金利は、より高く、より長くなるのではという観測が強くなり、株式市場はズルズルと値を下げています。
中央銀行のインフレとの戦いが続く中、元々ウクライナ情勢の先行きが、見通せないところに加え、中東情勢まで緊迫度が増し、地政学リスクが一段と高まっています。
そのような環境下で、価格を戻しているのが、「金(ゴールド)価格」です。
「金」のように金利や配当がない資産は、一般的には、金利が高い時には、不利とされ、今回も、中東情勢が、緊迫するまでは、1900ドル台を割り込んでいました。
ところが、上述のように、地政学リスクが一気に高まったことから、「金」の価格は大きく戻しはじめ、NY金先物10月限月の価格は、20日の終値で、1982ドルと2000ドルに迫ってきました。
株式が堅調な時には、下落基調となる事の多い「金」ですが、株式の下落要因が台頭してくると、「金」の価格がもどりだします。
従って、投資、運用においては、「資産クラスを分散する」という観点が非常に重要と言えます。
そしてもうひとつ、個人投資家が用いたいのが「時間分散」の考え方です。具体的には、「積立手法」を用いることによって、「時間分散」の効果を得ることができます。
ご自分の将来の資産形成をお考えになる時には、是非とも、この「分散効果」を意識して、取り組んでいただきたいと思います。