さて、今回のテーマは、年明けから徐々に上がり始めている「金利」についてです。
2016年末と2017年末、そして、直近1月末の各主要先進国の10年物国債の金利を比較すると、
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2016年末 |
2017年末 |
2018年末 |
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米国 |
2.44% |
2.41% |
2.71% |
日本 |
0.04% |
0.05% |
0.08% |
ドイツ |
0.21% |
0.43% |
0.70% |
英国 |
1.24% |
1.19% |
1.51% |
(出所:ブルームバーグ)
となっています。いかがでしょうか!? わずかずつではありますが、先進国の金利は、上昇傾向にあります。
元々、各国で、リーマンショック以降、軒並みゼロ近いレベルまで下がったため、少しずつ戻すのは、想定内のことです。
いつかは金利が上がることは、皆わかっていることなのですが、唯一わからないのは、その“タイミング”が、何時なのかということです。
相場の選択肢は、常に以下の3つです。「上がる」「動かない(横ばい)」「下がる」
しかし、長期金利の世界においては、十分すぎるほど下がりきっているため、今後の可能性は、おそらく、「動かない(横ばい)」か、「上がる」の二者択一です。
もちろん各国の長期金利が、同時に動くわけではありませんので、国ごとにみていく必要はありますが、幸い(?)日本は、「金利引き上げレース」においては、最後尾を走っていますので、他の先進国の様子を観察することができます。
実際に、金利が上昇局面となりそうな時、投資家が考えなくてはならないことは、なるべく残存期間が短い債券にしておくということです。逆に、住宅ローンのように負債を持つ側であれば、残存期間と手数料にもよりますが、「固定金利」を選択すべき時期となってきます。
今のところ、上昇速度が一番早いと思われる米国も、3%には到達していません。
ご自分の「ポートフォリオ」に、債券の組み入れ比率が高い方は、是非今のうちに、見直しをされたほうが良いでしょう。
一般的に、株式よりリスクが少ないと言われる債券ですが、「債券だから安心」というセオリーは、資産運用の世界にはありませんので、くれぐれもご注意ください。
ご相談、「ポートフォリオ」診断、いつでもお待ちしております。