こんにちは!
今回は、久々にヘッジファンドの動向に、フォーカスしてみたいと思います。
一時は、運用残高も伸び悩みを見せていたヘッジファンド業界ですが、ここにきて、残高が拡大しています。
米国のヘッジファンド・リサーチ社によれば、10月のヘッジファンドの運用残高は、初めて4兆400億ドル(約460兆円)を突破したとみられています。
中でも、特に残高を伸ばしているのが、「エクイティ・ヘッジ戦略」です。世界的な株高を背景に、株の売りと買いを組み合わせて、ボラティリティの高い相場の中、収益を上げてきました。
主要ヘッジファンドの成績を示すHFRI総合指数は、10月に1.6%上昇しましたが、上述のエクイティ・ヘッジ指数は2.09%と、さらに好調な運用となっています。
一方、債券分野においては、「マクロ戦略」が好調です。昨今の「利回り曲線(イールドカーブ)」の平たん化を分析し、着実にパフォーマンスを伸ばしています。
世界的な量的緩和が続く中、一時は、ETF市場へかなりの資金が流出しましたが、ここにきて、今後のインフレ懸念、そしてテーパリングを見越して、マーケットの直接の影響を受けにくいヘッジファンドへの需要が、高まっているようです。
とはいえ、リーマンショック前のように、ヘッジファンド一辺倒ではなく、あくまで「分散投資」の一環として、ヘッジファンドが用いられています。
ヘッジファンド本来の目的である「リスク回避をしながら収益を確保する」といった観点から、「ポートフォリオ」の一部に採用する投資家が、増えているのではないかと思われます。
ヘッジファンドにも様々な運用スタイルがあります。ご興味がある方は、まずはお問合せいただき、ご要望をお聞かせください。