さて、今回のテーマは、昨今の株式も債券など、同時に下落してしまう相場の中で、「“いざ”という時に活躍する投資信託」を取り上げてみたいと思います。
株式市場は、相変わらず、不安定な動きを続けています。
4月17日のNY市場では、ダウ平均が700ドル以上も上昇し、24,242ドルで引けました。
一方、週明け4月20日の東京市場は、利益確定に加え、新型コロナウイルス感染収束に目処が立たないこと、原油価格先物の値崩れなどから、日経平均は前週末より228円安い、19,669円で引けています。
一頃に比べれば、やや落ち着きを取り戻してはいますが、まだまだ油断できる状況にありません。
各資産クラスに投資する投資信託が、コモディティ関連以外、皆苦戦する中、とてつもないリターンを記録した投信があります。
この投信の月次報告書によれば、騰落率は以下のようになっています。
1か月 +49.5%
3か月 +47.5%
6か月 +49.2%
1年 +38.1%
3年 +45.5%
設定来 +82.2%
(設定2014年4月)
株式が下げた時に、利益が出る仕組みのインバース型ではありません。
ヘッジファンドです。
相場のブレ幅が大きい時は、ブレ幅に反応する資産を買い持ちにして、平常時には売り持ちにするものです。
従って、通常は、上昇を期待する資産クラスを保有するときに、そのヘッジ機能として、「ポートフォリオ」に一部組み入れるといった使い方をします。
それによって、“いざ”という時に、株式などの下落を補ってくれるタイプの投信です。
しかし、問題はその“いざ”という時が、なかなか来ないことです。
この投信は、設定以来6年ほどになりますが、今回初めてといってよいくらいの“活躍”を、見せてくれました。
相場に限らず、コロナに翻弄される社会はまだまだ続きそうです。
こういった、なかなか使いづらい投信を、お勧めする訳ではありませんが、「ポートフォリオ」のヘッジとして組み込むのも、アセットアロケーションの考え方の一つです。
ヘッジを考えた「ポートフォリオ」に興味がある方も、是非、この機会にご相談ください↓