こんにちは!
さて今回は、十数年前、“ヘッジファンドブーム”時に、人気の高かったマネージド・フューチャーズ・ファンドに、フォーカスしてみたいと思います。
カテゴリーは、“トレンドフォロー型マネージド・フューチャーズ”というヘッジファンド戦略に分類されます。
投資対象は、100種類以上の先物・先渡取引市場と、数千を超える株式・クレジットで、「買い(ロング)」と「売り(ショート)」の取引を、最新の研究開発と独自のデータを駆使し、システマティック運用を行います。
10年前までは、比較的コンスタントに、年間10%以上の利益を出していましたが、この数年間は、相場環境が大きく変ったことから、苦戦する年が多くなってきました。
リーマンショックの下落トレンド時には、大きく利益を出し、脚光を浴びましたが、今回コロナショックで大きく下落した相場の中、ファンドは一体、どのように動いたのでしょうか。
では、実際に検証してみたいと思います。
当ファンドのここ数年の成績は、以下の通りです。
2017年 5.25%
2018年 -3.21%
2019年 9.98%
2020年5月現在 3.44%
2018年はマイナス運用となりましたが、それ以外は、まずまずの結果を残しており、また、今年に入っても、“プラス”の運用を維持しています。
では、さらに、今年の月別の成績を観てみたいと思います。
2020年1月 -1.18%
2020年2月 -0.28%
2020年3月 10.20%
2020年4月 -2.35%
2020年5月 -2.46%
月別の収益を観ると、非常に極端になっていることがわかります。
3月に10%を超える収益を獲得したのは、その“ポジション”に理由があります。
「米ドル」のロング(買い)と、「新興国通貨及び資源国通貨」や「アルミ」のショート(売り)により、10%以上のリターンを、出すことに成功しました。
マネージド・フューチャーズ・ファンドは、株式との相関性は低い戦略ですが、相場が急激に動いたときには、その時の「買い」と「売り」のポジションによっては、このように大きく乱高下することがあります。
従って、今までも、株式が長期低迷しているときに、プラスに貢献するケースも多々ありました。
比較的ボラティリティの高い戦略ですので、あくまで「ポートフォリオ」の一部に加えるか、“サテライト投資”の位置づけで、投資するファンドと言えます。
今後のマネージド・フューチャーズの動向にも、引き続き、注目していきたいと思います。
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