こんにちは!
さて、年初に資金流入があったヘッジファンド業界ですが、今回は、約2年前にご紹介したスイスで運用されている「マルチ戦略型ヘッジファンド」を検証してみたいと思います。
当ファンドは、2017年4月から運用が開始されました。為替のデリバティブ取引を投資対象のメインとし、独自のトレーディング・プログラムを2種類活用しながら、短期及び中期の市場傾向を捉え、資産成長を目指すヘッジファンドです。
1つ目のプログラムは、「ロングポジション(買い)」と「ショートポジション(売り)」を用いたトレンドフォロータイプになります。米ドル/日本円、米ドル/ユーロ、英ポンド/米ドルで主に取引を行っています。
2つ目のプログラムは、「通貨スワップ」を活用した裁定取引を主戦略としています。通貨スワップとは、通貨を対象とするデリバティブ取引のひとつで、異なる通貨間の金利と元本を交換する取引のことです。
運用開始当初は、苦戦していましたが、2019年以降、安定した成績を残しており、特に今年は、下落する株式、債券相場との低い相関性で、運用成績を伸ばしています。
実際のファンドの運用実績は、以下のようになっています。
2017年4月~ | -4.06% |
2018年 | -1.49% |
2019年 | 6.40% |
2020年 | 6.83% |
2021年 | 9.49% |
2022年5月現在 | 8.90% |
いかがでしょうか!?
2019年以降、“ブレ幅”の少ない安定した運用成績を残している点は、評価できると考えています。
その他、ファンド概要は、以下をご覧ください。
ファンド形態 | ヘッジファンド |
投資通貨 | 米ドル |
購入手数料 | 無し |
解約手数料 | 1% |
マネジメントフィー | 2% |
パフォーマンスフィー | 10%(ハイウォーターマーク方式) |
取引頻度 | 月次 |
当ファンドは、最低投資額が高いため、「ポートフォリオ」に組み込むというよりは、サテライトで運用するといったイメージになるかと思います。
株式や債券相場との相関性の低い金融商品を検討されたい方には、適したファンドではないかと思います。
なお、当ファンドについてのご質問、ご相談については、以下のフォームより、「マルチ戦略型ヘッジファンド」の件名で、お問合せください。
ご参考としてください。