今日の数字「34兆円」---IFA-JAPAN

今日の数字「34兆円」

さて、今日の数字は、私たちの生活に直結する数字です。

2019年度の日本の一般会計の予算が、初めて100兆円を突破する中、その1/3以上は社会保障費が占めており、このままいけば、「日本の国家予算の半分が社会保障費」といったことも、絵空事ではなくなってきました。

日本社会の高齢化が、急激に進む中、社会保障費の膨張に歯止めがかかりません。「現世代が、借金によって医療や介護費の恩恵を受け、その“ツケ”は子供や孫の代に先送りをする」といった無責任な仕組みを、政府は一向に変える気はないようです。

薬価改定などは行ってはいるものの年間5000億円近く増え続けている社会保障費の根本的解決にはなっていません。さらに2025年には、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり、一人当たりの医療費の更なる急増が予測されています。

財政赤字もそうですが、その“根本原因”である社会保障費の構造改革を、先送りするにも限界があります。

最近、政府は、「人生100年時代」という“ワード”を、頻繁に使うようになってきました。

「要は、人生100年もあるんだから、70歳、75歳までは働いて、年金をもらうのは75歳から。そして健康に働いて医療費を減らし、働いている間は厚生年金保険料も払ってください」ということなのだと思います。

政府の思惑にのるのもしゃくですが、やはり、「一に健康、二に生きがい、三にお財布を枯渇させないこと」が、有意義に老後を過ごすための“重要なキーワード”と言えます。

そう考えると、「生涯現役」という生き方が、政府の目指す「働き方改革」なのかもしれませんね。

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