さて、今回は、「2020年の振り返り」として、“債券”に注目してみたいと思います。
新型コロナの感染拡大が続く中、株式は、大きく下落、徐々に盛り返し、また下落、また反騰を繰り返し、現在は、やや小康状態です。
では、債券は、一体どんな動きをしていたのでしょうか!?
一番ポピュラーな米国10年国債の利回りを、振り返ってみたいと思います。
2019年12月末 | 1.92% |
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2020年3月末 | 0.67% |
2020年6月末 | 0.65% |
2020年9月末 | 0.68% |
2020年11月末 | 0.84% |
株式の急落時に利回りが一気に下がり、株式市場の回復とともに、少しずつ利回りも上昇(債券価格は下落)といった“ほぼ想定通り”の動きでした。
現在、ワクチンの明るいニュースが出ていますが、明日、明後日に、新型コロナの感染拡大が止まるわけではないため、各国中央銀行による超金融緩和状態は、続くものと思われます。
ただ、金利や利回りの下げには、限界があります。
従って、もう金利をこれ以上下げる状態にない場合は、日本銀行のように、株式のETFを買い入れたり、ECB(欧州中央銀行)のように、パンデミック緊急購入プログラムを使って、超金融緩和状態を維持することになります。
当面、債券の利回りが急騰するような事態は、起きにくいと思われますが、逆に、これ以上の利回り低下の余地も、限られています。
当社においても、債券への資産配分に関しては、かなり慎重になっています。
債券を多く保有されている方は、もちろん、一喜一憂される必要はありませんが、今後の“金利動向”だけは注視しておきましょう。
来年に向けて、「ポートフォリオ」の構成が気になる方も、まずは、お気軽にご相談ください。